借地権の定義と種類

借地権とは、他人が所有権を持つ土地があって、そのオーナーに地代を払うことで土地を借りる権利のことです。建物を新たに建てたり、すでに存在している建物を購入したりするために、土地の上を利用する権利が必要であり、そのための権利として定義されています。借地借家法(平成三年十月四日法律第九十号)第2条に、「建物の所有を目的とする地上権または土地の賃借権」と定義されており、法律上明確に保護される権利です。

よく借地権と比較されるのが、無償で土地を借りる、いわゆる使用貸借(民法第599条)です。身内や親せきが持つ土地、あるいは公的機関が所有する土地を無償で借り受けて倉庫や資材を置いていたとしても、それが一時的であれ、長期間続いているのであれ、借地権を設定したとはいえません。毎年使用貸借契約を締結する必要がありますし、いつでも土地の所有者の都合で解約することができますので、権利としては非常に不安定です。このため、使用貸借は経済的な価値のある権利とはみなされません。一方、無償ではなく、賃料を支払っていれば、借地権とみなされます。

借地期間や、賃料、使い方を巡って紛争が絶えない権利なので、数多くの判例があり、また、法律上も厳密な規定が置かれており、三つの種類があると定められております。更新のある借地権として、「普通借地権」が定義され、期限が定められ更新がない権利として「定期借地権」が定義されました。以下、定期借地権の種類について、普通借地権と、定期借地権に分けて、それぞれポイントを押さえて説明します。